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編集部モモイ

AD JOURNAL編集部です。ウェブマーケティングや気になるトピックス、はたまた巷の気になる情報をお届けします。

パンくずリストとSEO対策のおいしい関係。

「ヘンゼルとグレーテル」の童話の中で、両親に連れられて森に入った兄妹が道に迷わないように、ポケットの中から落としていったものを覚えているでしょうか。

そう。パンくずです。

すでに本記事のトピックにピンと来た方もいるでしょう。このシーンに由来して名付けられた、ウェブサイト上のナビゲーション機能を果たすリストこそ「パンくずリスト」です。

「くず」と言うといささか聞こえが悪いですが、その役割はウェブ制作者にとってもユーザーにとっても大きな意味を持ちます。

パンくずリストとは


パンくずリストはWebサイト上のナビゲーション機能を果たす階層順リストのことです。多くの場合、Webサイトの上部に位置付けられています。このパンくずリストによってWebページの閲覧者はサイト上の現在地を知ることができるのです。

例えばGoogle広告の出稿を考えているブランド担当者が検索によってGoogle広告(リスティング広告)のキーワード発想のヒントというページにたどり着いたとしましょう。そのページを見ているにつれて他のWeb広告にも興味が沸いてきます。その際にこんなパンくずリストがあったらどうでしょうか。

HOME > ADVERTISE JOURNAL > WEB広告・インターネット広告 > ディスプレイ広告 > Google広告(リスティング広告)のキーワード発想のヒント

上の階層のリンクをクリックするだけで、目的にあったページを開くことができるわけですから便利ですよね。パンくずリストでサイト上の構造が示され、そこに欲しい情報があると分かれば、ユーザーはわざわざサーチエンジンに戻って検索し直す手間を省くことができるのです。
パンくずリストにはいくつかの種類がありますが、最も代表的なものこそ上記の例にも挙げたような、位置型パンくずリストになります。

パンくずリストをつくる3つのメリット=SEO対策


サイト運営者にとってパンくずリストをつくるメリットは突き詰めるところSEO対策の一環になることが挙げられます。3つの角度から解説します。

Googleに評価される

Googleが推奨している

パンくずリストを設置することは、Google公式「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」の中でも推奨されています。

訪問者はパンくずリストを使って、前のセクションやルートページにすばやく戻ることができます。

クローラーの巡回効率向上につながる

検索エンジンでヒットするためにはまずはWebサイトがインデックス化される必要があります。そしてインデックス化に必要なのが、クローラーによって行われるサイトの情報収集です。パンくずリストのWebサイトの構造を体系的に整理する働きにより、クローラーが巡回しやすくなるのです。それにより検索順位の上昇が見込まれるため、SEO対策につながるということです。

UXが向上する

パンくずリストを設置することで、ユーザーにサイト上の今いる場所を知らせることができれば、「見やすい」、「わかりやすい」、「使いやすい」サイトという評価につながります。つまりUXの向上ですね。さらにサイトの構造がわかりやすくなることで、ユーザーが他のページを見るきっかけにもなるため回遊性が上がるとともに、直帰率の改善も見込めるのです。

サイト運営者自身の道しるべにもなる

先述の通り、パンくずリストはクローラーにとってもユーザーにとってもサイトの構造をわかりやすくするメリットがありますが、サイト運営者自身の道を照らすことにもなるのです。扱うカテゴリーやページが多くなるにつれてサイトが煩雑になっていくことに、頭を悩ます運営者は少なくないのではないでしょうか。そんなときパンくずリストによってサイト構造をクリアにできれば、新規ページを作成する際にもサイト上の位置に迷うことはありません。つまりは、運営者自身の頭の中を整理することにもつながるのです。結果として使いやすいサイトであり続けることができることからも、パンくずリストはSEO対策になるのです。

パンくずリストが逆効果になる場合も


もしヘンゼルとグレーテルが森の中で自分の歩いた道とは関係のないところにパンくずリストを撒いたらどうなったでしょうか。もちろん道しるべとして役に立つことはないどころか、かえって混乱を招いてしまうかもしれませんよね。パンくずリストも同様で、わかりづらいパンくずリストを設置してしまえばユーザーの評価を下げてしまう恐れがあります。では、どういったことに注意を払えばよいでしょうか。

パンくずリスト作成のポイント


特に位置型パンくずリストにおいては、ホームを出発点として階層が深くなる構造になっています。そのため作成にあたっては、大中小のカテゴリーをあらかじめ整理しておくことが重要です。ディレクトリ構造やMECE(もれなくダブりなく)を理解しておくとスムーズに運ぶためおすすめです。

まとめ


パンくずリストの効果的な使用は、クローラーの効率巡回やユーザー満足につながるのみならず、サイト運営者自身の道しるべとなって使いやすいサイト構築の一翼を担うため、SEO対策の一環ともなります。わかりづらいパンくずリストですとかえってサイト上の混乱を招いてしまう点はご注意ください。パンくずリストを未使用の場合は先を急がずに、まずは階層を意識したカテゴリーの分類から始めてみてください。