クラウドソーシングとはcrowd(群衆)とsourcing(業務委託)を組み合わせた造語で、オンライン上のやりとりで不特定多数の人々に業務を依頼する手法のことを言います。クラウドソーシングの元になったものはアウトソーシングであり、依頼側企業が業務を専門の外部企業に委託する手法のことを指します。クラウドソーシングは受託側が企業ではなく個人主体へと変容したものともいえます。募集される業務は様々な分野に広がってきており、一つの分野に特化してクラウドソーシングでの業務の受託を生業とする人もいれば、分野によっては主婦や退職者等も活躍できることが期待されています。
実際にどのように企業側は業務を委託し、受託側は仕事を受けるかについてはクラウドソーシングサイトの活用があります。複数の応募者を募り、スキルを見極めて依頼したり、制作物やアイデアを実際に募って最適なものを買い取るコンペ形式の方法等様々です。
クラウドソーシングのメリットとデメリット
依頼者側のメリットとしては、正規雇用よりも安価での依頼が可能であることでコストカットを期待できます。また、自社内では困難な業務を不特定多数に、必要時に依頼することが可能なため、自社内での業務効率を低下させることなく円滑に業務を進めることが可能です。今後、正規雇用の人員を増やそうとしているときにはクラウドソーシングが人材を探すための一つのツールとしても活用することができるでしょう。
デメリットとして考えられることは、業務内容を完全に委託するため情報の外部漏えいが懸念されます。特に、顧客情報や社内の機密情報等を扱う業務委託をする場合などには情報の扱い、保護について方策を練る必要があります。また、主にオンライン上でのやり取りとなるため受託側が最後まで業務を遂行してくれるか、といった判断も受託者のスキルや評価、過去の仕事内容から判断することになります。そのため、やや人材を選出することに手間を要するかもしれません。