パーチェスファネル(purchase funnel)とは、マーケティングの考え方のひとつであり、パーチェスは「購入・購買」、ファネルは「漏斗(ろうと)」を意味します。
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マーケティングにおけるファネルとは
ファネルが「漏斗(ろうと)」を意味することは前述のとおりですが、マーケティングにおいてはよく使われる単語であり、重要な考え方でもあります。例えば消費者という母集団が、あるサービスの《認知》から《利用》までの行動プロセスを経ていくにつれて、その数が減っていく経過を漏斗の形(逆三角形)に当てはめたものがファネルです。
パーチェスファネル
パーチェスファネルの理解にはまず、消費者が商品を認知し、購入にいたるまでの行動をモデル化したAIDMAモデルを理解することが大切です。
AIDMAでは、顧客が商品を知り購入に至るまでに、注意(Attention)、関心(Interest)、欲求(Desire)、記憶(Memory)、行動(Action)の5つのプロセスがあるとしています。一般的には三段階に区別して合考えられており、Attentionを認知段階、InterestからMemoryまでを感情段階、Actionを行動段階とされています。
このパーチェスファネルはAIDMAの考え方を発展させ、さらにプロセスを図式化したものです
このパーチェスファネルを理解することが、購入に至るまでの対象者を増やすために、「離脱者をいかに少なくするか」ということを各フェーズ毎に考えるきっかけとなります。
例えば、第一段階の「認知」を高めて間口を広げる、「興味・関心」の段階から「比較検討」に進んでもらうにはどうしたら良いだろうか等、自社の状況を分析し各項目でのマーケティング施策を考えるベースとなるでしょう。
パーチェスファネルとインフルエンスファネル
現在のマーケティングでは、実際に行動(購入)に至るまでに離脱者がいることで数が減少しますが、その後その少数になった購入者がSNSなどで口コミをすることよって拡散し、共有されて再び注目が増えるという流れがあります。「購入者が口コミすることよって拡散し、共有する」というプロセスは漏斗を逆にした形になります。これをインフルエンスファネルと呼びます。