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編集部ハタノ

散歩とデパ地下ぷらぷらが趣味。主にWEB広告周りの記事を書いています。

Web広告のレポート作成ツールを使ってみた!

ハタノです。年明けにWeb広告のレポートを作成していて、媒体共通のフォーマットを作りたいなあと思い至りました。初めは自分でオリジナルのものをと頑張ってみましたが撃沈。そこで調べてみたところ、作成ツールなるものがいくつかリリースされていることを知りました。そんな便利なものがあるなら使ってみたいと思い、中でもデモ利用可能なものを実際にいくつか試してみました。

レポート作成ツールとは


レポートと言うと広い意味がありますが、今回ここでいう「レポート」は「Web広告の実施結果などをまとめたレポート」になります。そして「レポート作成ツール」は「Web広告のレポート作成をサポートしてくれるツール」とここでは定義します。
ソフトとして販売されているものはほぼ無く、基本的にはブラウザ利用で毎月決まった料金が発生します。サービスによっては初月のみ導入手数料などが発生する場合もあります。
すでにフォーマットがいくつか用意されていて、そのまま使っても良し手を加えても良し。設定のしやすさ、操作性、欲しいデータの成形などは実際に使ってみないとわからない部分が大きいため、今回は一定期間無料で利用できるものから選考しました。

今回ハタノがデモ利用したツール


「広告 レポート作成」などで検索して出てくるものから導入実績なども見つつ、セキュリティ面で安心な、現実的に比較検討が出来そうなものを絞ったあとで試用しました。

・Lisket(リスケット)
株式会社カルテットコミュニケーションズ提供のサービスです。対応メディアはGoogle、Yahoo!、Twitter、Facebook、Instagram。 SNSよりは名前の通りリスティング広告に強い印象を受けました。デモ利用期間は14日間とやや短めです。料金はプランによりますが、20アカウントまでの基本利用に留まるのであれば月額10,000円とリーズナブル。


・Ad Note(アドノート)
株式会社ブレインパッド提供のサービスです。今回比較で利用したツールの中で一番対応メディアが少なかったですが、デモ利用期間は最大2ヶ月間と太っ腹です。デモ利用は終了時にも手続きが必要ですので注意してください。

・ATOM(アトム)
株式会社テクロコ提供のサービスです。検索エンジン、SNS、DSPまで広く対応しています。インターフェースがシンプルで見やすい印象。デモ利用期間は3週間とまずまずです。タイミングが悪かったのか、API連携している各媒体の仕様変更によりデータ取得に障害が度々発生しているようでしたが、復旧スピードに心配はなさそうでした。

デモ機能がなかったツール

・glu(グルー)


お問い合わせもしてみましたがデモについては用意が無いとのことでした。検索エンジンからSNS、DSPまで対応しているメディア・ツールの種類が多いです。対応メディアの中にInstagramがありませんが、Facebookに内包されている認識で大丈夫だと思います(気になる方はお問い合わせしてみてください)。費用については詳しくニーズを相談しながらお見積もり、という感じのようです。これだけの対応数なので、おそらく利用にはそれなりの費用が必要だと思います。

無料で利用できるツール

・Google Data Studio
言わずと知れたGoogleの無料ツールです。データを引っ張ってくるために色々と設定が必要ですが、GoogleやFacebook・Instagramあたりはそんなに難しくなく作成が出来ます。なんとYahoo!広告についても可能ですが、あんまり使って欲しくないのか設定には少々骨が折れます。設定や導入の時間がたくさんあって、費用はかけたくないということであればオススメです。

ハタノが重視した点


既に運用していた短期の案件で実際に利用したかったこともあり、正直なところ検討に十分な時間は用意出来ませんでした。そのため絶対に譲れない項目だけをチェックして検討することにしました。ハタノが重視した点は以下になります。

  • 導入のハードル
  • フォーマットの柔軟性
  • 費用

導入のハードル

前述の通り時間が無かったので、導入のハードルが低くてすぐに利用開始できることが重要でした。なお、「導入のハードルの低さ」については利用開始までのスピードと、あくまで私にとっての操作性やマニュアル、サポートの充実さなどを中心にチェックしました。

Lisket、ATOMはマニュアルがなく、サポートサイトやQ&Aを基に進めていきました。初期設定については手順としてまとめられてはいるのですが、「このメニューはこういうことができるところ」「これはこういう意味です」という説明がほぼありません。ある程度は自分で確認して理解・把握しながら進めていく必要があります。
Ad Noteは10ページ弱の初期設定マニュアルが送られてきましたが簡素なもので、全体のマニュアルとしては用意が無さそうでした。
結果的に3つとも個別の問い合わせで都度解消していくタイプと考えて問題ないと思います。Lisketは電話でのサポートが手厚く、フォームから問い合わせをしても特に指定しない限りは電話で回答が来ました。

フォーマットの柔軟性

それぞれのツールはデフォルトでフォーマットの用意がありますが、「既存のフォーマットをどれくらいカスタマイズ出来るか」を中心にチェックしました。

どれもマニュアルがないのでフォーマットについての説明も少なく、一度連携して出力してみないと自分の希望とマッチするかがわからない状態でした。カスタマイズの内容によってはそもそも難しいものもありますが、画面上でのカスタマイズかエクセルでダウンロードして編集してアップロードして更新のどちらかで可能でした。
これまでは管理コンソールから数値を集めて手動でグラフ化していたようなこと、例えば「年齢・性別がかけ合わさったデータをパーセンテージの円グラフで出力でしたい」など、欲しいデータがハッキリしている時はサポートに連絡して設定してもらうのも一つの手段です。ただしこれも内容によっては難しかったり、高度な設定では別料金が発生する場合もありますので注意してください。

費用

どれも月額だったので、最低契約可能期間とあわせてチェックしました。

ATOMだけ最低契約期間が6ヶ月と厳しめでした。また、月額料金とは別で初期費用も発生するので検討がより必要かと思います。他2つは1ヶ月からの利用が可能で月額は10,000円からと始めやすい印象です。デモ利用と組み合わせると最初はグッと費用を抑えることも出来そうです。なお、この2つはアカウント数によって金額が変わり、ATOMは連携したアカウントの合計運用金額によって金額が変わります。今の時点でアカウント数が多かったり金額が大きかったり、また将来的に取り扱う媒体数が増える見込みがあるのであればATOMのような料金形態が適しているかもしれません。

まとめ


業務の効率化とクライアントへのより良いパフォーマンスのために、便利なツールは積極的に活用していきたいですよね。ただし、むやみやたらにいろんなものを使って収集がつかなくなるのでは本末転倒。また検討の際にはセキュリティ面での安全性を第一に考慮して、他社の意見も参考にしつつ十分な検討を重ねることが大切です。
今回の検討は正直時間が足りなかったと反省していますが、利用しながら自分の理想を固めていけたらと思い、紹介したツールの中から1つ本契約をしました。それぞれのツールも新機能の追加や既存機能のブラッシュアップなど日々行われていますので、また時間を置いてご紹介できればと思います。