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「マーケットイン」と「プロダクトアウト」2つの戦略

「プロダクトアウト」とは、サービス提供者側からの視点で製品開発を行い市場へ提供を行う事を指します。一方「マーケットイン」とは、市場やユーザーの声を元にユーザー側が求める製品の開発を行い市場への提供を行うことを指します。この2つの考え方は企業におけるビジネスのスタイルにも大きな影響を与え、また時代によってもその評価は移り変わっています。
 
■Appleは「プロダクトアウト」型の企業か
 
Appleの創業者、故スティーブ・ジョブズは人々のライフスタイルをも変える革新的な製品を世に送り出してきました。iPhoneが登場した時、「そうそう こういうのを求めていたんだよ」と直感的に感じた人は少なかったのではないでしょうか。おそらく世界中の多くの人が「なんて革新的な製品なんだ!」そう感じたでしょう。そして彼が語ったという名言のいくつかにはこんな言葉があります。

多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ

消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない

 
こういった言葉から考えると、スティーブ・ジョブズ時代のAppleは「プロダクトアウト」型の企業だったと言えるのではないでしょうか。当時は製品ラインナップも非常に少なく、市場の多くの声を聞いて製品にしていくという印象はありませんでした。それがティム・クックCEO下の最近のAppleでは、iPhoneだけでもいくつもの種類が用意されるようになり、「マーケットイン」の様子も伺えます。
 
この2つのキーワードはどちらもマーケテイングを考える上で重要であるし、企業がどういった戦略を取っているのか。を考える上でも面白いポイントになるでしょう。
 
ちなみに、CEOがティム・クックに変わり「最近のAppleはダメになった」という声も聞こえてきますが、スティーブ・ジョブズから2011年に交代後、Appleの時価総額は何倍にも成長しています。