みなさんは最近話題の「ライブコマース」という仕組みをご存知でしょうか?簡単に言うとインターネットを利用して商品を販売するための新しい仕組みなのですが、日本でも徐々にサービスを提供する企業が増え始めていて、今後ますます要注目なサービスになると言えそうです。今回こちらの記事では、このライブコマースの特徴、海外での事例、日本のライブコマースサービスについて紹介していきたいと思います。
この記事の目次(クリックで項目へジャンプします)
ライブコマースとは
ライブコマースは簡単にいうと「スマホで見れるTV通販番組」のようなものです。ただTVの通販番組と大きく違うのは、一方向ではなく「双方向でのコミュニケーションが可能」という点です。ライブコマースは商品を説明してくれる人にコメントを通して質問をしたり、いいねなどの機能で簡単にリアクションできることができます。タレントやインフルエンサーはもちろん、一般ユーザーの商品に関する説明とそのやり取りを通して、視聴者は実際に商品を購入するかどうかを判断します。
ライブコマースという仕組みが提供する価値
インターネットでの買い物といえば、ソーシャルでの評判や口コミを参考にしつつAmazonや楽天などのECサイトで商品を検索して購入するというのが一般的ですが、場合によっては不安要素を残したまま購入してしまうケースも少なくありません。しかしライブコマースならではの、動画を使った臨場感あるLIVE形式のインタラクティブな仕組みなら、こういった不安要素を限りなくゼロに近づけることができます。知りたい内容や質問をコメントとして投稿したり、そのコメントへの反応を見るといった一連のやり取りを通して商品をより深く知り、その上で最終的な購入をすることができます。
たった2時間で約3億円の売り上げにつながった事例も
ちなみにこのライブコマースという仕組みは特に中国で大きな成功をおさめたもので配信2時間で約40万人にリーチし約3億円もの売り上げをつくったという事例があったり、化粧品のメイベリンニューヨークでは芸能人のアンジェラベイビーを起用して2時間で1万本の口紅を販売したという事例があったりします。日本ではまだサービスが普及し始めたばかりなのでここまで大きな事例はありませんが、今後間違いなく大きく成長していく分野になることは間違いありません。
日本国内のライブコマースサービス
メルカリチャンネル
爆発的な人気を誇るフリマサービスの「メルカリ」もライブコマースサービスを開始しました。メルカリ同様、洋服〜日用品まで幅広いジャンルのものを取り揃えています。なお配信機能に関しては現段階では芸能人やインフルエンサー中心で利用できるようになっており、一般ユーザーは一部のユーザー限定で利用できるかたちになっています。
Live Shop!
メルカリと比較すると直接商品を販売するためのコンテンツというよりも、ファッションやメイクのコツなど、ノウハウ系の動画が多く配信されています。ちなみに配信者はタレントやインフルエンサーのみで、現在一般ユーザーによる配信は行われていません。サービス運営側が撮影テクニックを駆使してクオリティーの高い動画を配信しているのが特徴です。
BASEライブ
インターネット上に自分のお店を無料で作成できるBASEも、ライブコマースサービスを提供しています。上で紹介した2つのサービスと同様に芸能人やインフルエンサーなど影響力が高い人だけではなく、BASEで商品を販売している人なら誰でも動画を配信できることが特徴です。(現在のところ、動画の配信時間は60分間までで、配信時間は毎日10時00分~21時59分までの間に設定されています。)
インスタグラムやYOUTUBEの流れと合わせて、動向をチェックしていきましょう
インスタグラムやYOUTUBEなどのサービスと相性がいい商品を扱っている企業にとって、このライブコマースサービスは商品のプロモーションツールとしてとても相性がいい仕組みといえます。これら2つをサービスのプロモーションに利用している企業は、ぜひ今回紹介したライブコマースの今後の流れも合わせてチェックし、積極的に自社のプロモーションに取り入れていってみてはいかがでしょうか。