アドフラウドとは、自動で処理を行なうコンピュータープログラムであるbotなどを使い、無効なインプレッションやクリックを稼いで、web広告費用に対する成約数や広告効果などを水増しする不正広告のことを意味します。フラウド(詐欺)の名の通り広告詐欺を意味しており、その被害は増大しています。本来、閲覧者がクリックすることで効果をなすweb広告ですが、アドフラウドはbotを使用しているため、クリック回数が多くても閲覧者がいなければ広告としての意味を成しません。少なからず、閲覧者がいれば成約に至らずとも、認知度やブランド価値の向上につながることがありますが、botによる広告の閲覧ではその効果を見込めず、広告主は無駄な広告費用を支払うことになります。
国内外におけるアドフラウドの問題
日本ではクリックやインプレッションといった中間指標よりも、成約の最終獲得件数を重要視する傾向にあるため、あまり問題視されていません。しかし、欧米では広告によるブランド価値の向上を重視しているため、アドフラウドは大きな問題となっており、積極的にアドフラウド対策が行なわれています。アドフラウドは欧米よりも問題視されていないだけで、日本でも起こっているものであり、webに広告を出稿する際には対策を講じる必要があります。