2012年ごろから流行り始めたコンテンツマーケティングですが、コンテンツマーケティングを促進していく中の手法の1つとしてコンテンツSEOがあります。コンテンツマーケティングを成功させ、多くのユーザーをWEBサイトに集めるためにはコンテンツSEOをしっかりと理解することが重要になります。そこでこの記事では、コンテンツSEOについて詳しく紹介していきます。
コンテンツマーケティングでしっかりと成果を出すためにもコンテンツSEOのことをきちんと理解しておきましょう。
この記事の目次(クリックで項目へジャンプします)
コンテンツSEOとは
WEBサイトにトラフィックを集めるするためには様々な方法があります。例えば、インターネット広告を利用してサイトにアクセスを集めるのもその1つの方法でしょう。また、インターネット広告に対して、自然検索で上位表示されるサイトやコンテンツを制作しトラフィックを集めるための手法である“検索エンジン最適化”=SEO対策ですが、SEO対策を行うからには販売している商品やサービスに関するキーワードでサイトを上位表示させることが重要になってきます。コンテンツSEOとはその中でも品質を重視した記事やその他のコンテンツをユーザーに届け、見込み顧客の獲得と育成を目指すことが主軸となるSEO対策の呼称です。
コンテンツSEO以前のSEO対策
コンテンツSEOという言葉は2011年以降から使われ初めるようになりましたが、それが実際にSEO対策の手法として取り入れられるまでのSEO対策はどういったものだったのでしょうか。SEOは”Search Engine Optimization” (検索エンジン最適化)を意味する言葉の通り、Googleのアルゴリズムアップデートへ対応してきた歴史でもあります。そして、コンテンツSEOに大きく関わったGoogleのアルゴリズムアップデートが2011年に実施されたパンダアップデートでしょう。以降はSEO対策として、自作自演の大量の外部リンクを使用した被リンク手法や低品質なコンテンツを量産する手法を取り入れていたサイトが軒並み大幅な検索順位低下の対象となりました。パンダアップデートによってGoogleはユーザーを主体とした良質なコンテンツのサイトを評価し、検索順位を上げることに舵を切ったのです。
パンダアップデートの目的
1)コピーコンテンツなどの低品質なコンテンツを排除
2)低品質記事の量産などによるコンテンツの水増しサイトを排除
3)ユーザー目線の良質な記事を検索上位にする
Googleアルゴリズムとは
Googleアルゴリズムとは、Googleの検索エンジンにおいてウェブページの検索順位を決めるためのプログラムであり、ウェブページがGoogleの定めるルールを守っているかを判別するプログラムでもあります。このプログラムの目的はGoogleの検索エンジンを使って検索するユーザーにとって、より最適なウェブページを上位に表示することにあります。
検索結果はGoogleのメイン商品
ではGoogleはなぜパンダアップデートを施行したのでしょうか。それはGoogleにとって検索結果に表示される内容は非常に重要であり、自社の商品である検索エンジンの検索結果の向上を目指す為です。同社の売上のほとんどを締めるのはメインサービスであるインターネット広告であり、Googleはインターネット広告市場においては圧倒的な地位を誇ります。検索結果の画面に広告を表示させるリスティング広告もその代表の1つと言えるでしょう。つまりGoogleにとって検索結果に低品質なサイトが並ぶことは商品の品質を下げることと同意義であり、ユーザーからの信頼を大きく失う原因になりかねないのです。その為、検索結果に表示されるサイトを出来るだけ良質なものにし、検索ユーザーが求めるものを表示することはGoogleブランドにおいて非常に重要なこと。こういったことがパンダアップデート施行の1つの要因といえるでしょう。
サイトへの流入チャンネルとしての検索エンジンとコンテンツの関係性
Googleなどの検索エンジンはユーザーが入力したキーワードに対して最適なページを上位表示出来るようにアルゴリズムを定期的にアップデートしており、WEBサイトの運営者にとって検索エンジンからは重要な流入チャンネルです。特定のキーワードで検索されたときに任意のページを上位表示させるための施策がSEO対策ですが、良質なコンテンツはその点でどういった役割を果たすのでしょう。
例えば、SEO対策をサービスとして展開している企業のWEBサイトが『SEO対策』というキーワードで上位表示されている場合、多くのユーザーからのアクセスが期待できる可能性が高いでしょう。ところが検索結果に表示された自社サイトの記事ページの内容がユーザーに取って有益であり、質の高いものである必要があります。なぜなら良質なコンテンツを届けるコンテンツマーケティングの手法の1つであるコンテンツSEOは見込み顧客を獲得しファンを育成することによって結果をもたらすからに他ならなりません。しっかりとコンテンツの内容を見てもらい魅力を感じてもらうことが重要だからです。
コンテンツSEOのメリット
コンテンツSEOはストック型の施策であり、コンテンツが資産となる
コンテンツSEOの最大のメリットは良質なコンテンツを発信し続けることでアクセスを集めることが出来き、制作した記事などのコンテンツがサイトにストックされていくことでしょう。良質な記事をサイト内にストックしていくことであらゆるキーワードでの流入が見込めたり、サイト自体の価値を上げることができます。
ユーザーをファン化できる、見込み顧客の獲得ができる
ユーザーのためになる良質なコンテンツを発信し続けることで、サイトに訪れたユーザーをファンにすることができる点もコンテンツSEOの魅力の一つです。ユーザーがファンになってくれるとブックマークなどから継続的にサイトに訪問してくれるようになりますし、商品やサービスをリピートしてくれる可能性もあります。また、ユーザーから「サイトの最新情報をチェックしたい」「SNSでの発言もチェックしておきたい」と思われるサイトになると、SNSのアカウントのフォロー増加も見込める可能性もあるでしょう。
二次的な効果としてのSNSによる拡散
サイト内のコンテンツに検索エンジンから辿りついてくれたユーザーは良質なコンテンツをSNSなどで発信してくれる可能性があります。魅力的なコンテンツは多くのユーザーに愛されるものとなり、第三者があなたに変わって情報を届けてくれるでしょう。
社内スタッフのナレッジが促進される
例えば、車にまつわるコンテンツを展開するサイトを立ち上げた場合は車種やメーカーの特徴、エンジンや内装に関する記事を制作することになりますよね。社内のスタッフが記事のネタを用意したり、ライティングを行う場合には自社商品に関わるナレッジが蓄積されてより商品やサービスに関する知見が深まるでしょう。
コンテンツSEOのデメリットとは
効果が高くかなり魅力的なコンテンツSEOですが、成功させるためにはデメリットについても理解しておく必要があります。コンテンツSEOのデメリットについてみていきましょう。
時間と手間がかかる
コンテンツSEOを実施するうえで一番ネックになってくるのが『時間と手間』です。
新規に制作したサイトでは特に良質なコンテンツをリリースしたからといってすぐに検索結果に上位表示される訳ではありません。また、検索順位はコンテンツの質はもちろんですが、モバイル端末への最適化やSEO対策に関するあらゆる点が加味された上で決定されます。そのためある程度、サイト自体がSEOに対する土台が組まれた上で取組みたいところです。
短期的な視点では費用対効果を感じづらい
WEB上でのコンテンツマーケティングを促進するための手法であるコンテンツSEOですが、中長期的な視点で取り組むことが望ましいでしょう。継続的に良質なコンテンツを発信し、ユーザーに届けることによって顧客育成を行いファンを作っていくには時間が必要です。その為、SEMとしての観点での取組みも考えると良いでしょう。
SEMとは
SEMとは、検索エンジンから自社サイトへ誘導して来訪者を増やし、商品やサービスの購買に繋げる検索エンジンを利用して展開されるマーケティング手法です。Search Engine Marketingの略称で、検索エンジン上で行なうマーケティングを総称したものです。
メリットとデメリットを理解してコンテンツSEOに取り組もう
WEBサイトへのトラフィックを集めるにはあらゆる手法があり、どの手法が自社サイトにあっているのか。といった広い視点でデジタルマーケティングを捉えることが重要です。コンテンツSEOはその中の1つに過ぎません。しっかりとケースに応じた手法を吟味し取り入れたいものです。
コンテンツSEOのまとめ
1)パンダアップデート以降のSEO対策
2)良質なコンテンツを発信しサイトにストックしていくことが重要
3)見込み顧客の獲得と育成が重要である
4)中長期的な視点で取り組むことが望ましい
5)コンテンツマーケティングを促進する1つの手法がコンテンツSEO
6)SEMの観点で取り組むことも大切
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