2017年もそろそろ終わりということで、来年に向けて今年話題になったプロモーションやWEBサービスの事例などをまとめてみたいと思います。わたし個人の判断でのまとめになりますが笑、自社のプロモーション施策やサービスの企画などに応用できそうなものがないか、みなさんのアイディアの参考になれば幸いです。
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Valu
今年一番SNS上でも言及されて話題になったサービスといえば真っ先にこのValuが思いつきます。Valuは簡単にいうと、クラウドファンディングと株式売買をミックスしたようなビットコインによる新しい評価経済のサービスになります。
利用する際の流れですが、SNS上での影響力など様々な基準で審査を受けたのちに、株式会社のように個人が株式(VA)を発行できるようになります。そして個人が自分のやりたいことを実現するために資金を得られるだけでなく、VAを購入する人もその人をサポートできることにプラスして優待サービスを受けられたり購入したVAを売ることによって利益を得ることが可能です。
ZOZOSUIT
通販だと試着ができないから購入をためらってしまう、という人はまだまだ多いかと思いますが、このZOZOSUITはそういったこれまでのWEB通販の問題を解決してくれる画期的なプロダクトです。
使い方もいたってシンプルです。まずZOZOSUITを着用して自分の全身のサイズデータを計測し、そのデータをスマホに登録しておきます。そして実際に買い物する際、そのデータをもとにして商品を選べば自分のサイズにもっとも近いサイズのものが届く、という仕組みになっています。
ZOZOSUITは、あなたの身体の寸法を瞬時に採寸することのできる伸縮センサー内蔵の採寸ボディースーツです。上下セットで着用し、お手元のスマートフォンをかざすだけ。人が服に合わせる時代から、服が人に合わせる時代へ。ZOZOSUITから始まる新しいファッションの世界をどうぞお楽しみください
meiji THE Chocolate
こちらはWEBのプロモーション事例ではないのですが、とても売れているそうで、実際に食べてみたら美味しかったのでピックアップしてみました。なんといっても一番印象的なのはデザインの部分で、いままでのチョコレートのパッケージからは想像できないような新しい見せ方のチョコレートだと思います。
実際に購入して食べたあとに、空き箱をティッシュケースとして活用したり、加工してアクセサリーにしてSNSに投稿するような動きが生まれたのも印象的でした。
動画やTVCMも「チョコレート × 無重力空間」という、チョコレートのCMではいままで見たことがないようなコンセプトで印象に残ります。
Google Inside Music
こちらは話題になったというよりも個人的にとても面白いと思ったサービスです。ギター・ベース・ドラムなど様々なパートがミックスされて一つになっている音楽を、分解して可視化しVRを通して視覚的にも音楽を楽しむことができるサービスです。
ユーザー側の楽しみ方がひろがるのはもちろんですが、こういった音楽のパートを分解できる仕組みは、音楽をつくる人にも新しいインスピレーションを与えてくれそうなサービスになりそうでとても楽しみです。
polca
最後に紹介するこの「polca」というサービスは、すでにたくさんの人に認知されているクラウドファンディングです。しかしながら、あえて小さく規模を限定して自分の身近にいる友達から支援をしてもらうというのが特徴になっています。友達の誕生会やプレゼントの費用、そして個展を開催したいから協力してほしいという個人の願望まで、仲のよい友達に協力を仰ぐ+お返しをすることで成り立つサービスです。サービス上ではフレンドファンディングと言われています。
これまでクラウドファンディングというと社会的な意義や信念などがなければ支援が集まりにくい印象がありしましたが、このpolcaはそういった敷居を低くして、より手軽に利用できるようにしたサービスです。
CASH
話題沸騰しまくりのCASH。スマホで撮影した服やアクセサリーなど目の前のアイテムをキャッシュに変えることが出来るサービス。公開翌日に閉鎖や再開するやいなやDMMに70億円で買収されるなど話題性の多いアプリです。メルカリも同様のサービス「メルカリNOW」を公開しています。
まとめ
こちらの事例をまとめながら、少し前までよくいわれた「バズる」という言葉が、今年はそんなに見聞きしなくなった印象があるなーと思ったりもしました。爆発的に情報が拡散されて少し経つと忘れさられてしまうような一過性のプロモーションはもう注目されなくなりはじめているのかなーという気がします。
もちろんValuやZOZOSUITのようなそれまでの仕組みを根底から変えてしまうような大きな変化を生み出すサービスは別ですが、そういった流れと並行してそれぞれ独自のコミュニティの中で静かに少しずつ広がっていくような事例も増えていくのかもしれないですね。来年はどんな事例がでてくるのか、いまから楽しみです。