デジタルマーケティングの担当者はSNSの利用やSEO対策、WEB広告の活用など、幅広い知識を持ち活用していくことが求められています。
より多くのリードを獲得していくためにも、WEB広告の利用は必須の戦略と言えるでしょう。
今回は、そんなWEB広告の中でも、ディスプレイ広告についてリスティング広告との違いなどをご紹介していきます。
この記事の目次(クリックで項目へジャンプします)
ディスプレイ広告とは?
ディスプレイ広告とは、ディスプレイネットワーク広告と呼ばれるWEB広告の一つで、特徴としては画像に文字が入ったものや動画などを表示させ、クリックしたユーザーに対して、自社のサイトやキャンペーンページなどへ誘導することを行う広告です。
さらに、ディスプレイ広告は、Googleなどが提携しているWebサイト上や、アプリケーション内で表示され、自社のサービスに興味があると予想されるユーザーや、広告主が広告を掲出させたいカテゴリに属するWebサイト等に広告表示をさせることができます。
また、Webサイトを閲覧していて、「よくこの広告見るな」と思ったことはないでしょうか。それはディスプレイ広告の持つ、リマーケティング機能によって特定のユーザーに対して何度も画像が表示されているからです。
ディスプレイ広告のメリット
ディスプレイ広告を利用するメリットとしては、以下の様なことが挙げられます。
重要視する効果で費用の使い方を選べる
ディスプレイ広告の費用は、クリック回数に応じて課金されるクリック単価制と、広告の表示回数( 1,000 回あたりに対して)に応じて課金されるインプレッション単価制があります。そのため、多くのユーザーに商品を認識してもらうための、認知拡大を重要視したプロモーションを行いたい場合は、インプレッション単価制を活用するとよいでしょう。
ブランドイメージを訴求することが出来る
ディスプレイ広告では画像を利用できるため、商品や企業のイメージをユーザーに与えられることができますし、画像(バナー)のデザインによってインパクトの強い広告を出稿することが可能です。
ディスプレイ広告にはこのようなメリットがあり、これから商品やサービスの認知を高めていきたい場合には、ディスプレイ広告が有効な手段と言えるでしょう。
リスティング広告とは?
ディスプレイ広告とよく比べられる広告としてはリスティング広告が挙げられます。
ディスプレイ広告は画像や動画でのイメージを打ち出す広告であることに対し、リスティング広告は文字の情報のみとなり、検索エンジンで検索した結果のページに表示されるものです。
検索したユーザーは、検索上位の広告を見てクリックし、商品やサービスを比較検討します。
▼「広告」とついたテキストがリスティング広告
ディスプレイ広告とリスティング広告の大きな違いは?
ディスプレイ広告とリスティング広告の違いについてみていきましょう。
アプローチする顧客層が異なる
ディスプレイ広告とリスティング広告ではアプローチする顧客層が異なります。
アプローチする顧客層とは、年齢や性別などの話ではなく、宣伝したい商品やサービスを購入するだろう顧客の潜在意識として、「サービスに関心・認知が少ない」人に向けて、認知を高めるためにディスプレイ広告を利用し、「サービスに興味関心がある」人に向けて、購買意欲を高めるためにリスティング広告が利用されています。
広告の内容が異なる
リスティング広告は文字だけの情報として広告掲載されますが、ディスプレイ広告は画像や動画などをWebサイト上に掲載されます。
広告の情報そのものがリスティング広告とディスプレイ広告では異なります。
広告掲載される場所が異なる
リスティング広告は、GoogleやYahoo!の検索結果として表示されますが、ディスプレイ広告は、GoogleやYahooだけではなく、提携しているWebサイトや、アプリケーション内で広告表示されるため、掲載される場所が異なるという点も大きな違いとなります。
ディスプレイ広告を行っている企業やサービス名
ディスプレイ広告を行っている主な企業は、GoogleとYahoo!です。
それぞれ、以下のような特徴があります。
Google(GDN)
関連性の高いWebサイトに広告を表示させることや、ターゲットユーザーに対して広告を表示させることが可能です。また、YDNよりも使用できる画像のサイズが多くバリエーションが豊富です。
Yahoo!(YDN)
Yahoo!が提携しているWebサイトつまりYahoo!ニュースやヤフオクなどに広告掲載が可能です。デバイスターゲティングなどターゲティング機能が豊富です。
デバイスターゲティング
デバイスターゲティングでは、デバイスごと(PC・スマートフォン・タブレット)に入札価格調整率を設定することで、特定のデバイスの入札価格を調整したり、広告の配信対象デバイスを絞り込んだりすることが可能です。入札価格調整機能を利用すると、1つのキャンペーンで複数のプロモーション内容にあわせた入札価格の管理が行えます。
Yahoo!プロモーション広告 ヘルプ
またGoogleやYahoo!とは別に、外部のサーバーを経由して広告を配信する「第3者配信」があり、これらは「DSP(Demand Side Platform)」と呼ばれているものがあります。
ディスプレイ広告を始めるには
ディスプレイ広告を始めるためには、アカウントの取得が必要となります。
Googleのサービスにしても、Yahoo!のサービスにしても、それぞれの無料アカウントの取得が必要となります。
Googleの場合においては、以下の様な設定が必要となっています。
・支払方法の設定
・コンバージョンタグの設置
・キャンペーンの作成(キャンペーンタイプ・目的・単価・予算など)
・広告出稿する画像の設定
このような設定を行い、広告出稿をはじめます。
設定が完了し、広告配信できるまでは30分ほど見ておくと良いでしょう。
まとめ
ここまで、ディスプレイ広告について、リスティング広告との違いなどをご紹介してきました。
WEB広告の利用を検討されている場合には、リスティング広告の利用と合わせて検討されてみてください。